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加入する前に知っておきたい医療保険のしくみと自分に必要な保障の見つけ方

医療保険への加入を考えているなら納得のいく保険を選びたいですね。

しかし、そもそも医療保険のしくみがよくわからないために迷っていたり、必要性について納得感が欲しい方も多いはずです。

まずは、医療保険のしくみを知って自分にとって必要かどうかを検討してみましょう。

医療保険ではない保障の方が自分に合っているという場合もありえます。

Haniko
Haniko

ここでは医療保険のしくみを理解してから保障を選ぶポイントを解説したいと思います。

医療保険の基本のしくみ

医療保険の主軸になっているは、病気やけがでの入院や手術の保障です。

しかし最近では、たくさんの特約が付帯されているため「医療保険は複雑で分かりにくい」という印象になっていると感じます。

まずは、医療保険の基本のしくみを整理してみましょう!

主契約と特約があります

保険は「主契約」と「特約」から成り立っています。

医療保険はひとつの主契約と複数の特約があります


「主契約」は保険契約の中心にあたるので、まずはこの主契約の保障に加入することが前提になります。

「特約」は、必要であればチョイスできるものです。
必要なければ外して良い部分です。

Haniko
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パンフレットなどを見るときは「主契約」と「特約」という文言を探してみてね。
複雑そうに見える医療保険の全体が整理されます。

       

医療保険の主契約

医療保険の場合、主契約は「入院・手術の保障」です。

✔ 入院の保障

「入院1日につき定額の給付金を払う(入院日額1万円など)」が主流ですが、最近は入院日数が短くなっているため、「1回の入院につき一時金を払う(1入院10万円)」という設定も増えてきました。


✔ 手術の保障

病気やけがにより所定の手術を受けたときに給付金を受け取ることができます。

特約のおもな種類

医療保険の特約は各保険会社が力を入れている部分です。
各社ほぼ共通している特約や保険会社独自のこだわりを感じる特約もあります。

ここでは基本的な特約をあげます。

✔ 先進医療特約

✔ がん特約

✔ 特定疾病(三大疾病など)特約

✔ 女性疾病特約

✔ 介護・障害状態の特約

✔ 保険料免除特約

同じような名前の特約でも、保険会社によって支払い事由は異なることがありますので注意しましょう。

医療保険を検討するなら、まずは大きなところで自分の心配を補うための特約に見当をつけておくのも良いでしょう。

特約が多くて複雑な理由

医療保険の特約は過去と比べると、種類が増えて複雑化しています。

その理由のひとつは、入院日数の短期化でしょう。

がんの治療でも1週間の入院のあとは通院で治療するなどというケースも多くなりました。
このようなケースの場合、主契約からの給付金だけでは実際の治療費用には心もとない結果となります。

特約で補うことで実際の治療費や雑費などをカバーするという考え方です。


もうひとつの理由は、保険会社の商品競争があるといえます。

みなさんが医療保険を選ぶときは、より良い保障内容で保険料も安価な「ナンバーワン商品」を選びたいと思われるのではないでしょうか。

各保険会社は「ナンバーワン商品」を目指してみなさんに選ばれる保険商品を提供しようとしています。

競合他社が販売している人気のある医療保険を横にらみしながら「後だしジャンケンで勝つ」やり方で、似たような特約を増やしたり保険料を調整したりしています。

医療保険がどの商品も似ていて複雑に感じるのは、保険会社の商品競争の激しさも原因のひとつでしょう

選び方の前にそもそもの必要性を考える

「日本には健康保険制度と高額療養費制度があるため医療保険に加入する必要はない」という意見もあります。

このようなコメントを見ると、保険に加入するかどうか迷ってしまいますね。

考え方のポイントは、医療費にかかる自己負担分を「貯蓄からねん出するか」「保険で補うのか」をはじめに検討することです。

健康保険制度と高額療養費制度により自己負担は限られています
医療費の自己負担の金額

一般的な働き盛りの方(70歳以下で月収がおよそ28万円から53万円の範囲)であれば、1か月あたりの医療費の自己負担の上限は約9万円ほどです。

この自己負担金額を参考に自己負担分を貯蓄か保険かどちらで備えるか考えてみましょう。


✔ 「医療費の自己負担の数か月分は貯蓄ができている」なら保険には加入せず、今後も貯蓄を増やすことで医療費等の臨時支出に備えるやり方もアリだと思います。

✔ 「経済的なゆとりがなく、入院などがあるとたいへんそうだ」
✔ 「貯蓄があっても医療費で取り崩したくない」

このような場合は、医療保険への加入を前向きに検討しましょう。

         

主契約の保障が必要か考える


「医療保険に加入して安心したい」と決めている方にも、もうひとつ検討のポイントをお伝えさせてください。

Haniko
Haniko

短期的な治療でも保障が必要か、長期化する病気の治療のために保険で備えたいか?
このような視点から医療保険を考えてみましょう。

         

短期的な治療にも備えたい

「入院して給付金をうけとったはいいけど、2~3日の入院だったのであまり保険のありがたみを感じなかった。」

こんな声も実際にはあります。

要するに、給付金の額は自分でもまかなえる金額だったので毎月保険料を払っているメリットを感じなかったということです。

しかしこのような声がある中でも「保険で備えていること」で安心感を持ちたい方もいます。

Haniko
Haniko

医療保険に加入することで何を求めているかを整理しましょう。
損得にこだわるでしょうか?
安心感が欲しいでしょうか?
保険に対する価値観は人それぞれです。


✔ 入院や手術を受けた場合には、少額でも保険から給付金をもらえることで安心したいなら・・

入院や手術の保障(主契約)がベースの医療保険に加入することで意向が満たせます。

また、気になる疾病があるなら特約での補充も検討したほうが保障が充実します。

長期化する治療のために備えたい

急な病気などに備える貯蓄ができている方にとっては、保険には過度に加入したくないと思われるでしょう。

✔ 短期的な入院や手術についての自腹分は貯蓄でねん出できそうだけど、気になる病気や重篤な状態にはしっかり備えたいと考えているなら・・

(入院や手術が主契約の)医療保険という範疇ではなく、気になる病気や状態に特化した保険を検討してもよいと思います。


例えば、「がん保険」「三大疾病保障保険」「就業不能保障保険」「介護保障保険」などです。

これらの保障は、医療保険の特約で選択できるものもあります。

しかし、気になる病気が特定できたり、重篤な状態にこそ備えたいと考えたのなら、その病気や重い状態に特化した保険に加入した方が納得感があるでしょう。

医療保険かあるいは心配事に特化した保険か

「病気やけがの心配に備えるために保険を持ちたい!」と考えたときに、入院と手術保障がメインとなる医療保険一択にしぼる必要はありません。


自分自身が本当に心配している状況をイメージして、保険を利用してでも備えたいことを一度じっくり考えてみましょう。

よく考えたうえで一般的な医療保険を選ぶこともあるでしょうし、心配事に特化した保険を検討することもあるでしょう。

医療保険か特定の保障に特化した保険を選ぶかを考えましょう

        

加入動機から自分に合った保障を見つける

医療保険を検討しているという方の中には、実は特定の病気などが心配というケースが結構多いです。

「婦人科系の病気のうち、子宮がん乳がんが心配です。」

「うちは脳梗塞の家系です。経済的な負担も大きいので医療保険を検討したいです。」

「病気やけがで働けなくなった時が心配なので医療保険に入っておこうと思います。」

このような加入動機の場合、医療保険がベストなのかどうかから考えた方が良いかもしれません。

Haniko
Haniko

「がん保険」や「三大疾病保障保険」「就業不能保障保険」の方が、心配事を手厚く保障してくれそうですね!

     

「がん」が心配なら

ストレートに「がん保険」を検討してみましょう。

がんという病気に特化している保険なので、全般を保障する医療保険よりも保険料も安価になります。

【2021年がん保険選び】FPや保険のプロが加入しているおすすめのがん保険は?

「三大疾病」が心配なら

三大疾病とは、「悪性のがん」「急性心筋梗塞(心疾患)」「脳卒中(脳血管疾患)」を指します。

これらの三大疾病は、治療が長期化する可能性があることと日本人の死因の上位を長年占めていることが特徴です。
もっとも保険で備えておきたい疾病群といえます。

これまでは特約として保障を持つ方法が主でしたが、最近では単独で「三大疾病保障保険」が登場しています。

すでにベーシックな医療保険を持っている方なら、保険を見直すことなくこちらの保障を追加することを検討してみましょう。

このタイプの保険の一例として、メディケア生命の「特定疾病一時給付保険メディフィットPlus〈プラス〉」があります。
(これはメディケア生命の公式サイト商品紹介へのリンクです)

「働けない状態」が心配なら

「本当に備えたいのは、長期間働けない状態が続いたときにお金の心配が少なくて済むこと」

働き盛りの方が、ほんとうに保険に頼りたいと思うのはこのような状況ではないでしょうか。

最近では共働きの夫婦も増え、死亡保障よりも働けなくなった時の保障を重視する方も増えました。

そのニーズをくみ取るように「就業不能保障保険」を発売する保険会社も増えています。

Haniko
Haniko

私の個人的な意見では、保険の意義は「長期間にわたる治療費や経済的な不安に応えてくれる保障」だと思っています。

      

まとめ

ここでは医療保険のしくみから、その必要性や保障を選ぶ考え方までお伝えしました。

「医療保険そのものが自分にとって本当に必要な保障なのか?」をいろんな側面からよく検討してみることで納得できる保険を選べると思います。


保険は加入をすると毎月の保険料の支払いが始まります。

自分にとって意味のある保険に保険料を払っていきたいですね。

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