「伝えたいことはあるのに、どう書けばいいかわからない・・」
そんな相談をよく受けます。
書きたい気持ちはあるのに、いざパソコンを前にすると手が止まってしまう。
その理由は、大きく2つあると私は思っています。
- 伝える立場の「自分のポジション」を決めていないから
- ブログを書くという「経験がこれまでにないから」
この2つを克服するヒントを、ここからお伝えしたいと思います。

「どんな立ち位置の自分が」「誰に」伝えるのか?
文章を書くうえで、まず大事なのが、自分の「立ち位置」を決めることです。
たとえば、あなたはどんな立ち位置から発信しようとしているのでしょうか?
- 人生の先輩として、これから社会に出る若い人に向けて
- 過去の自分と同じ悩みを持つ人に向けて、励ましを届けたい
- ある分野の専門家として、初めての人にわかりやすく伝えたい
この「どんな自分が、誰に向けて書くのか」があいまいなままだと、文章は定まらず、書き始めるのがとても難しく感じられます。
逆に、立ち位置が定まれば、語り口も自然と決まります。
読者の顔がぼんやりでも思い浮かべられたら、言葉は出てきやすくなるものです。

手が止まるのは、“書いた経験が少ない”だけ
もう一つ、多くの人がつまずく理由はシンプルです。
書いたことがあまりないから、手が止まる。
それだけです。

初めてのことが、うまくできないのは当たり前。
自分のスキルがないなんて、まだ決めないでくださいね。
あなたが「読みやすい」と感じる文章は、どんな文章でしょうか?
- 安心感のある「語り口調」
- 読み進めやすい「リズム」
こんな工夫があるはずです。

スポーツや楽器と同じで、文章も「体で覚える」部分があります。
まずは、あなたが好きだなと思う「語り口調」や「リズム」を持った文章を、真似してみることから始めてみてください。
最初から「上手に書こう」と思わずに、まずは書く習慣を身につけるのが一番。
私自身、始めて文章を書くと決めたときに、真っ先にやったのが「写経」のような練習でした。
お気に入りのエッセイや本の一節をノートに書き写す。声に出して読んでみる。
書店に並んでいる本は、編集者の目を通って世に出た「良書」なはず。
その中から、自分が好きな文章を真似することで、自然と文章のリズム感や言葉の選び方が身についていきます。

完璧を目指さない。公開前に「育てる」感覚で見直す
初めから完璧な文章を書こうとしなくて大丈夫です。
むしろ、書いた文章は一晩寝かせて、次の日に読み返すと「あれ?なんか違うな」と気づけることも多いんです。
私もブログを公開するときは、2〜3日かけて書き直します。
最初は勢いで書く。
翌日に冷静になって見直す。
そんなふうに「育てる」感覚で文章と向き合うことをおすすめします。
まとめ:書きたい気持ちがあれば、それは立派な才能です!
大切なのは、「書けない自分」にダメ出しをしないこと。
書くことは「筋トレ」と同じで鍛えることができます。
何度も書いて、書き直しを繰り返し、少しずつ自分らしい言葉をつかんでいくものです。
まずは、
- 「誰に、どんな立場の自分が語るのか」を考えてみる
- 好きな本の一節を、手で書き写してみる
この2つから始めてみてください。
あなたの中にある言葉が、自然と形になっていくはずです。
