「これまでの経験を活かして起業したい」
50代で独立やセカンドキャリアを考えるとき、多くの方が最初に思うのはこのことではないでしょうか。
でも、長く一つの業界に勤めてきた人ほど、どうしても“その業界の延長線上”でしか可能性を考えられなくなってしまうことがあります。
長年の経験から「業界縛り」をしてしまう
先日、50代で独立し、法人化してコンサル業を続けてこられた方とお話しする機会がありました。
長年、ファッション業界でデザインや販売企画に携わってきた経験をお持ちでしたが、最近は顧客開拓に苦戦されていました。
ファッション業界自体も、高級ブランドからファストファッションへと移り変わり、従来のビジネスモデルが通用しにくくなっています。
「自分のスキルはもう求められていないのでは…」
そんな悩みを抱えていらっしゃったのが印象的でした。

私自身が陥った「役割縛り」の例
このお話を伺っていて、実は私自身の経験を思い出しました。
私はもともと研修講師として活動していましたが、当初は「研修講師=研修をすること」と、役割を狭く捉えていたんです。
ところが実際には、研修やセミナーを「成功させたい」と考える方に、継続的に支援し、成果が出るまで伴走することがとても喜ばれました。

「講師」という経験にこだわらず、相手にとって必要なサポートを考えたときに、新しい可能性が開けたのです。
業界や役割の“思い込み”に注意
ファッション業界の方も、私自身もそうでしたが、長く働いた業界や役割があると、そこから抜け出すのは簡単ではありません。
例えば──
- 金融業界の人は「金融知識を提供することでしか通用しない」と思いがち
- 製造業の人は「工場の経験は工場でしか役立たない」と考えがち
- 営業職の人は「商品が変われば営業力も通じない」と不安になりがち
でも本当にそうでしょうか?
本当は「その業界だからこそ培った力」ではなく、「どんな業界でも必要とされる力」を持っているはずなんです。

まとめ:キャリアを活かす場所は“別の業界”にあるかも
大切なのは、「業界に縛られる」のではなく「自分の本質的な強みは何か?」を見つめ直すこと。
その強みを違う業界に活かすことで、思いがけない新しいステージが広がるかもしれません。

あなたがこれまで培ってきた経験の中で、「業界を超えても通用する強み」は何でしょうか?
少し立ち止まって考えてみると、新しいキャリアの扉が見えてくるかもしれません。
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