副業を始めようとしたとき、つい会社員時代の感覚で「働いた時間=収入」と考えてしまうことはありませんか?
毎月の給与を受け取る生活は安定している一方で、「時給換算」という発想に縛られがちです。
私自身も最初はそうでした。
コーチングや研修のセッションを「1時間いくら」として受けていましたが、活動を続ける中で気づいたのは、報酬の受け取り方にはもっと広い選択肢があるということです。
今日は、副業や起業を考える方に向けて、代表的な3つの収入パターンをご紹介します。
時給型(最初の入口)
副業を始めるときに一番イメージしやすいのが「時給型」です。
コーチング1時間いくら、研修1回いくら、という形で、働いた時間やセッション数に応じて報酬をいただく方法です。
メリットはシンプルで始めやすいこと。

「自分のスキルや時間を売って収入を得る」というわかりやすさは安心感があります。
一方でデメリットもあります。
時間を切り売りしている以上、「働いた分しか収入にならない」点です。
忙しくなれば収入は増えますが、時間の上限があるため拡大には限界があります。

プロジェクト型(一定期間の価値提供)
次のステップとして考えたいのが「プロジェクト型」です。
数週間から数か月にわたる取り組みや、成果物をまとめて納品する案件などがこれにあたります。
たとえば私は、ある企業から「教育用のOJT動画を整備してほしい」という依頼を受け、プロジェクト単位で報酬をいただきました。

このとき大切なのは、「どんな価値を提供できたか」で評価されること。
プロジェクト型では、経験や工夫によって効率化すれば自分の時間単価は上がっていきますし、相手にとっても「成果に対して支払っている」という納得感がある形です。

継続契約型(月額制)
さらに安定性と広がりをもたらすのが「継続契約型」です。
企業向けであれば月額の業務委託契約、個人向けであれば有料コミュニティや継続セッションなどが当てはまります。
この形は、毎月の収入が安定するだけでなく、継続的な関係の中で新しい相談やプロジェクトが生まれる可能性があります。

毎月の収入が安定するだけでなく、継続的な関係の中で新しい相談やプロジェクトが生まれる可能性があります。
「単発で終わる関係」から「長期的なパートナー関係」へと進化していくのです。

私自身の経験から
実は、私もこの3つのステップをたどってきました。
最初は管理職向けのコーチングを「時給型」でスタート。
その後、教育OJT動画の整備プロジェクトを提案し、成果ベースの「プロジェクト型」へ。
さらに同じ企業との関係が深まり、月額の業務委託契約という「継続契約型」に発展しました。
同じクライアントとの関わりの中でも、報酬の受け取り方を少しずつステップアップできる。

この経験は、「収入の仕組みは自分でデザインできる」という気づきにつながりました。

まとめ:視野を広げると収入が増える
副業や起業を始めるとき、最初は「時給型」でも大丈夫。
けれど、「プロジェクト型」「サブスク型」といった視点を持っておくと、仕事の広がり方や提案の仕方が変わってきます。
単発で仕事を受けるだけではなく、「相手に新しい価値を提案できる存在」へ。
報酬の得方を意識的に広げることが、副業起業の次のステージにつながるのです。
50代からの「じぶんビジネス」づくりに役立つヒントをお届けしています。
ご興味のある方は、ぜひこちらからご登録ください。