「副業や起業をしたい」と思いながらも、なかなか行動に移せない・・
そんな声をよく耳にします。
その理由はというと、
・時間がない
・お金がない
・会社が副業禁止
・家族を養っている責任がある・・
どれも正当な理由に聞こえますが、それが行動しない本当の理由でしょうか?


実は、「外側の事情」のように見えて、心の奥にある「無意識のブレーキ」が大きく影響しているケースは少なくありません。
しかもこのブレーキは、年齢を重ねるほど強く働きやすいのです。
生活基盤や人間関係が固まることで、「変化すれば失うものがあるかもしれない」と脳が敏感に反応してしまうからです。
この記事では、その無意識のブレーキの正体と、緩めていくためのヒントについてお伝えします。
起業前に現れる心のブレーキ(変化への不安)
まだ準備を始める前の段階でも、行動を止めてしまうブレーキがあります。
- 本業が忙しくて、時間が取れない・・
- 家族を養っているから、今はリスクを取れない
- 会社が副業禁止と言っている・・
確かに、このような理由は存在するでしょう。
しかし、ここで思考停止せず、心の声(無意識がささやく言葉)を探してみましょう。
こんな、本音はありませんか?
- 失敗するのは嫌だ
- これまでの生活習慣を変えるのは面倒
- 家族が協力してくれるはずがない

こうした本音は表に出にくいため、表向きは「タイミングが悪い」「ルールがある」といったもっともらしい理由に置き換えられます。

成功しそうになると出てくるブレーキ(自己肯定感の低さ)
心のブレーキは「まだ準備ができていない段階」だけでなく、すべてが整って“成功が目の前に見えてきたとき”にも現れます。
サービスが形になり、軌道に乗る兆しが出てくると、心の奥で急に不安が大きくなることがあるのです。
特にこの時期に表れやすいのが、自己肯定感の低さや責任感の強さに引っ張られるブレーキです。
- お客様からの依頼が入りそうになると、「私に本当にできるのかな…」と急に不安になる
- 「もっとスキルや知識をつけてから」と感じてストップしてしまう
- サービスが形になった途端、「本当にお金をいただいていいのだろうか」と迷い始める
責任感が強い人ほど「自分の商品やサービスは、100%のお客様に満足してもらわなければいけない」と思い込みがちです。
頑張って準備できているのに、何かモヤモヤした気持ちが湧くなら、こんな気持ちがないか確かめてみてください。
- 私にはそれを行う資格がない
- 100%満足させられなければ成功と言えない
- 低い評価を受けるのが怖い

客観的なスキルや能力でなく、勝手な自己判断なのかもしれません。
実際には、どんな商品やサービスにも顧客との相性があると思っています。
同じラーメンでも「美味しい!」と思う人もいれば、「濃すぎて合わない」と感じる人がいるように、必ず評価は分かれるものですよね。

無意識のブレーキを緩める3つのヒント
では、この無意識の抵抗をどう乗り越えればよいのでしょうか?
一気に消す方法はありませんが、少しずつ緩めていく工夫はできます。
- 小さな実験をしてみる
いきなり収益化を目指すのではなく、無料モニターを一人だけ受けてみる、知人にサービスを試してもらうなど、“失敗しても痛くない一歩”から始めてみる。 - 不安を言葉にする
「忙しいから」「まだ早いから」といった言い訳を紙に書き出し、「これは本当の事情?それとも私の不安?」と問い直してみる。漠然とした怖さが、扱える課題に変わります。 - 応援してくれる人に話す
信頼できる、そして応援してくれる人に思いを話してみる。言葉にすることで、自分でも気づけなかった本音に出会えることがあります。

まとめ
副業や起業に踏み出せないのは、意志の弱さやサボりだと決めつけないでください。
むしろ脳の仕組みが「変化を避けて安全を守ろう」と働いているだけなのです。
だからこそ、「行動できない自分を責める」のではなく、「あ、今ブレーキがかかってるな」と気づくことが第一歩。
その気づきこそが、新しいスタートラインになります。