副業や“じぶんビジネス”を始めようとすると、
「自分の得意なこと」「オリジナルなコンテンツ」を探そうとして立ち止まってしまう方が多いです。

最初の一歩は、「自分」ではなく「相手」から考えてみる。
つまり、“誰の役に立てるか”を出発点にしてみましょう。
今日は、井上大輔さんの著書『マーケターのように生きろ』をヒントに、
自分をどうマーケティングしていけばいいのかを考えてみたいと思います。
自分マーケティングとは?「相手を知る」ことから始まる
「マーケティング」という言葉を聞くと、ちょっとビジネス寄りに感じるかもしれません。
でも本質はとてもシンプルです。
それは、相手(お客様・読者・仲間)を理解し、その人にとって価値あるものを届ける活動のこと。

つまり、“自分マーケティング”とは、
自分を表現することではなく、誰のどんな悩みを解決できるかを考えることから始まります。
副業やじぶんビジネスでも、同じ考え方が使えます。
自分ができることを一方的に発信するのではなく、
「相手が何を求めているのか?」を探ることがスタート地点です。
1. 市場を定義する|誰の役に立ちたいかを決める
「価値を届けたい相手を、まず決める」
――ここがすべての出発点です。
たとえば、会社の中でも「この悩みはあの人に聞けば解決する」と信頼されている人がいますよね。
それは、あなたがすでに“誰かの役に立っている”証拠。
その延長線上に、あなたのビジネスの「市場」があります。
今の肩書きや職種にこだわらず、
- あなたが得意なこと
- 人から感謝された経験
- 何度でも話したくなるテーマ
を振り返ってみましょう。

「この人の役に立てるかもしれない」という小さな気づきが、
自分マーケティングの最初の一歩です。
2.価値を定義する|相手の求めることを深く知る
次に大切なのが、“相手が本当に求めている価値”を見つけること。
つい「何を売るか」から考えがちですが、
その前に、「相手がどんな気持ちでそれを求めているのか」を掘り下げてみましょう。
たとえば、英語を学びたい人が求めているのは「文法の知識」ではなく、
「海外旅行をもっと楽しみたい」「自信を持って話せるようになりたい」という感情ですよね。
このように、価値には2つの側面があります。
- 機能的な価値(役に立つという価値)
- 情緒的な価値(意味があるという価値)
自分のサービスや発信に、**“意味がある”**を加えられるかどうか。
ここに、あなたならではの魅力が生まれます。
3.価値をつくる|フィードバックをもらいながら磨く
定義した価値を、実際に形にしてみましょう。
といっても、いきなり完璧な商品やサービスをつくる必要はありません。
最初は小さく試して、誰かに使ってもらったり、話を聞いてもらったりして、
フィードバックを得ることが何より大切です。

「相手の声を聞いて改善する」
これこそが、マーケティングの本質だと思います。
たとえばAmazonも、最初から完璧な形ではなく、
顧客の声を反映し続けて今のサービスを築きました。
“試しながら磨く”姿勢が、じぶんビジネスを育てていく力になります。
4.価値を伝える|知ってもらう努力も、立派な貢献
「良いものをつくれば、自然と広まるはず」と思いがちですが、
実は“伝える努力”も大切な仕事のひとつです。
パナソニック創業者の松下幸之助さんはこう語っています。
「商人は、この商品をあなたがお使いになれば便利で利益になりますよ、
ということを消費者に伝える義務があるのです。」
この言葉は、個人ビジネスにもそのまま当てはまります。
SNSやブログで、自分のサービスや想いを発信することは、
“売り込み”ではなく、“価値を届ける行為”なのです。
「伝える」ことも、立派な“人の役に立つ”活動のひとつです。
まとめ|人の役に立つことが“じぶんビジネス”の原点
マーケティングの4ステップを振り返ると、こうなります。
- 市場を定義する(誰に届けたいか)
- 価値を定義する(相手の求めるものは何か)
- 価値をつくる(試しながら磨く)
- 価値を伝える(知ってもらう努力もする)
副業起業の始まりは、“完璧なコンテンツづくり”ではなく、
「誰かの役に立ちたい」という気持ちからで十分です。
noteやSNSなど、小さな発信の場から始めることで、
自然と「マーケティングの感覚」も磨かれていきます。
自分の経験や想いが、誰かの背中を押す日がきっと来ます。
まずはその第一歩を、“人の役に立つ”という視点から踏み出してみませんか?
ブランディングやサービス構築を一緒にやりませんか?
「副業を始めたいけれど、何から手をつけたらいいかわからない」

そんな方のために、「誰のために」「どんな価値を届けたいか」 を一緒に考えるサポートをしています。
そこが定まると、あなたの経験や想いが“サービス”という形に自然とまとまっていきます。
自分らしいビジネスを形にしたい方は、ぜひ一緒に進めていきましょう。
