50代に入ると、定年や再雇用といった言葉が現実味を帯びてきます。
「今の職場で定年まで働き続けるか・・」
「とりあえず再雇用の道を選んでおこうか・・」
これから先の働き方に悩んでいるなら、新しい視点を提案させてください。
それは、働き方は「職種で選ぶ」のではなく、「自分らしい働き方スタイルで選ぶ」という視点です。
働き方って、なんだろう?
「あなたの働き方は?」と聞かれたら、どう答えますか?
おそらく多くの方が、「営業です」「事務職です」「工場勤務です」といったように、「仕事の内容」で答えるのではないでしょうか。
確かに、会社員として働いていると、「どこの部署にいるか」「どんな業務をしているか」で自分の働き方が決まってしまうことがほとんどです。
でも、50代を迎えた今、ふと立ち止まってみると・・
「このまま、同じような働き方をずっと続けていくのかな…?」
「今の働き方って、自分に合ってるんだろうか?」
そんな風に感じることはありませんか?
もし、これからの人生で新しい働き方を模索したいと思うなら、
「働き方=職種や会社の業務内容」という固定観念を、一度手放してみるのも一つの方法です。

組織の役割じゃなく、“自分スタイル”で考えてみる
多くの人が、働き方を「組織での役割」や「会社の業種・職種」で考えています。
でもそれって、自分の「心地よさ」や「強み」と本当に合っているのでしょうか?

特に定年後や再就職、セカンドキャリアを考えるときには、
「働き方という概念のパラダイムシフト」が必要になるかもしれません!
そこでおすすめしたいのが、「自分のスタイル」で考えるという視点。
たとえば、こんな問いを自分に投げかけてみると、ヒントが見つかります。
【自分に合った働き方を見つけるためのヒント5つ】
- どんな動き方が心地いい?
立ってる方がいい? 座り仕事? 外を歩き回る? 動と静、どちらが合っている? - どんな人間関係がラク?
一人で集中? チームで協力? 少人数の信頼関係? 人との距離感は? - 五感が喜ぶ環境って?
音・におい・見える景色・触れるもの…自分の感覚が心地いいと感じる環境は? - 人との関わり方のスタイルは?
1対1の対話? グループでワイワイ? オンライン中心が気楽? - どんなときに“自分らしく”いられる?
時間の自由? 自分で決められる裁量? 学びのある環境?
私の場合、「自分の働き方」をイメージしてみたら・・
ここで少し、私自身の話をさせてください。
私は11年間、専業主婦をしていました。
久しぶりに社会に出て働こうと思ったとき、正直、不安だらけでした。
スキルもブランクも気になるし、どんな仕事が自分に合っているのかもわからない…。
でもそんな時に思い出したのが、以前、不動産会社で働いていたときのこと。
モデルルームで、お客様とカウンター越しにじっくり相談に乗っていたあの時間が、とても好きだったんです。
対面で話しながら、将来のことをお聞きしたり、購入時の資金計画を一緒に整理していく。
そんな働き方が、自分には合っていたんだと気づきました。
そこで私は、「似たようなスタイルで働ける仕事って何だろう?」と考えて、ちょうど社員募集をしていた金融機関での再就職を選びました。

「金融」という業界ではなく、「自分のスタイル」に合った仕事という観点で探していったんですね。

働き方は、自分で選んでいい
これからの時代、働き方の選択肢はどんどん広がっています。
一つの会社にずっと勤める働き方だけが、正解ではなくなってきました。
だからこそ、「私はどう働きたい?」を、あらためて考えるタイミングが50代にはあるのだと思います。
働き方は、誰かに決められるものではなく、自分で選べるもの。
そして、仕事の内容よりも、「自分らしさが活きるスタイル」の方が、長く心地よく続けられる働き方につながります。
あなたも、これからの働き方を「職種」ではなく「自分スタイル」から、見つめ直してみませんか?

一緒に考えてみませんか?「自分スタイルの働き方」
あなたが“心地よく働けていた”瞬間を、思い出してみてください。
- そのとき、どんな姿勢で働いていましたか?(立つ・座る・動く)
- 周りには、どんな人がいましたか?(上司、同僚、お客様…)
- どんな会話や空気感がありましたか?
- 時間の流れや、音・におい・光など、どんな環境が心地よかったですか?
ノートやスマホのメモに、自由に書き出してみましょう。
そして、「今の働き方」と比べて、どんな違いがありますか?
ちょっとした違和感や、理想の片鱗が見つかったら、それが「あなたらしい働き方」につながる第一歩になるかもしれません。