「やっと教育費が一段落したのに、なぜか家計が赤字のまま・・」
「毎月の収支がマイナス。これでは老後資金なんてとても貯められない」
そんな声を、50代の方からよく耳にします。
50代は老後資金が気になり始める時期
「ゆとりある生活を送りたい」と思いながらも、
現実には家計のやりくりで手一杯で、未来に目を向ける余裕がない・・
そんな状況に、焦りや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
安心してください。
「打ち手」はあります。
家計の流れを「見える化」し、正しい方向に整えていくことで、
毎月赤字だった家計も、少しずつ黒字に転じていきます。

この記事では、「赤字続きの家計」から「老後にゆとりある生活」へとシフトするための小さな一歩をお伝えします。
なぜ教育費が終わっても赤字のままなのか?
「子どもの学費が終われば、お金に余裕ができるはず」
そう思っていたのに、実際は楽にならなかったという声は少なくありません。
その原因のひとつは、生活水準がそのままになっていること。
教育費にかかっていた分が、外食や趣味、保険、住宅ローン、車などの固定費に吸収されて、
支出全体はあまり減っていない…というパターンです。
もうひとつの要因は、「家計を見える化」していないこと。
なんとなく不安だけど、毎月いくら入って、いくら出ているかを正確に把握していないため、どこから見直せばいいのかわからず、先送りにしてしまっているのです。

ほんとうに手に入れたいのは、老後に「選択肢のある暮らし」
赤字家計を黒字家計に変えるノウハウをお伝えする前に、ちょっとここでマインドセットしましょう。
あなたが本当に望んでいるのは、「節約して家計を黒字化すること」ではなく、将来に安心感を持って、自分らしく過ごすことではありませんか?

家計の改善には、新しい取り組みが必要だったり、時間を要することもあります。
「家計を黒字化したい」という目標も大事ですが、
「どんな老後にしたいのか?」という目的志向の視点も大切です。
この視点を持つことで、腰を据えて家計改善に取り組めると思います。
たとえば、次のような目的があるかもしれませんね。
- 今まで行きたかった場所へ、半年に1度は旅行する
- 孫にちょっとしたプレゼントを贈る
- 病気や介護が必要になっても、経済的に自立していられる
- パートナーと穏やかな日々を過ごす
「お金の問題を解決すること」は、実は「自分の人生の選択肢を取り戻すこと」でもあります。

今日からできる!赤字家計脱出の3ステップ
では、いよいよ、今日から始められる家計改善3つのステップをご紹介します。
1:家計簿をつけて「お金の流れ」を見える化
まずは、収入と支出を把握することから。
便利なアプリもありますし、手書きノートでもOK!
「何にいくら使っているか」を把握してみましょう。
見るべきは、固定費・変動費、の支出です。
Q:保険や携帯電話の料金、最後に見直したのはいつ?
Q:使っていないサブスクリプション(継続課金)はない?
Q:住宅ローンの見直し相談をしたことはある?
Q:電気・ガス・水道など、契約プランを見直したことはある?
家計簿をつけ始めると、見落としていた支出を発見することがあります。
また、家計簿をちゃんとつけている人は、固定費の金額が「当たりまえ」になっていませんか?

固定費の見直しは、早くて確実な家計改善につながります!
Q:コンビニやスーパーで、予定にない買い物をしていませんか?
Q:外食やテイクアウト、どれくらいの頻度になっていますか?
Q:セールやポイントに惹かれて「本当に必要かどうか」を確認せず買っていませんか?

「いつも間にか使っていた」を減らすだけでも、毎月のお金の流れは変わってきます。

2:キャッシュフロー表をつくる
次におすすめしたいのが、キャッシュフロー(CF)表の作成です。
これは、1年単位での「収入」「支出」「貯蓄残高」などを一覧にして、
将来に向けたお金の流れを可視化するもの。
これを作ると、
- 月単位ではなく、年間の収支で家計を見ることができる
- 年間の収支の結果で、将来の貯蓄残高の変化が把握できる
- 今のままならどうなる?家計改善できたらどうなる?とシミュレーションが可能
が一目でわかります。
ご自身でExcelシートなどで手作りしても良いですね。
もしご希望があれば、私が手作りした(笑)CF表テンプレートも配布しています。
(最後にご案内します)

3:貯蓄と投資を同時に始めよう
「貯金はしてるけど、まったく増えない…」
という人にこそおすすめなのが、
つみたてNISAなどの少額から始められる投資。
大事なのは、「銀行口座に入れておくだけで安心」という時代は終わった、という認識を持つこと。
インフレによって、現金の価値は少しずつ目減りしているからです。
収入の一部を「使う・貯める・増やす」のバランスで管理する習慣が、将来の安心につながります。

「50代からの長期投資って、遅いのでは?」と思ってませんか?
投資は“始めた時点”がスタートライン。
50代からでも、ライフステージに合わせた無理のない投資で、お金に働いてもらう習慣を持つことが大切です。
こちらの「複利運用の効果シミュレーション」も、ご利用してみてくださいね!
(画像をクリック!)

まとめ:不安を「見える化」すれば、未来は変えられる
赤字家計を見直すということは、
ただ節約することでも、ガマンすることでもありません。
本当は、ここまでに紹介した家計管理の定石を淡々と行うだけでいいのです。
当面の目標としては「黒字家計への改善」ですが、
ほんとうの目的は「将来に安心感を持って、自分らしく過ごすこと」です。
今日から、できることはたくさんありましたね。
- 家計簿をつける
- 固定費を見直す
- キャッシュフロー表で未来を描く
- つみたて投資を始める
どれか一つでも、まずは始めてみませんか?

こちらのキャッシュフロー表は、副業・独立を目指す50代の皆さんに向けて制作したテンプレートです。
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よろしければ、ぜひご利用くださいね。
