「老後に2000万円足りない!」
そんなフレーズが世の中を騒がせたのは、もう5年以上前のことになります。
2019年、金融庁の報告書でこんな試算が示されました。
夫65歳・妻60歳の無職夫婦の世帯では、
年金などの収入よりも支出が毎月約5万円多く、
この赤字が30年続けば1,800万円足りないとなる。
これより、老後資金は約2,000万円の不足と言える。

この報告は、当時大きなニュースになりましたね。
このニュースをきっかけに、動き出した方もいたはずです
「やっぱり年金だけじゃ暮らせないんだ・・」
「自分も老後に向けて何か準備しなきゃ!」
そんな思いから、貯蓄を見直したり、資産運用にチャレンジしたりした方も多いのではないでしょうか。

この報告によって、私たちの老後不安が「数値化」されました。
将来のお金を考えるきっかけになったかもしれませんね。
じゃあ、2000万円を目標に貯めれば安心?
老後に備えて貯蓄するのはもちろん大切なこと。
でも、2000万円、あるいは3000万円といった「金額そのものをゴールにする」のは、本当に正解でしょうか?
それは何か違う気がしませんか?
なぜなら、本当に安心できるのは、
人生の後半になっても、貯蓄残高がマイナスにならず、安心して暮らせる見通しが立っていることだと思うからです。
大切なのは、キャッシュフローがどう推移するか
ファイナンシャル・プランナーの仕事には、顧客のための「ライフプラン表」作りがあります。
この中には、将来の収支を年ごとに見える化する「キャッシュフロー表」というものがあります。
収入・支出・貯蓄の残高などをすべて入れて、将来の家計の流れを「数字で確認」するのです。

このキャッシュフロー表を作ると、以下のようなメリットがあります。
- 予測された将来の収入と支出から、年ごとに赤字・黒字の目安がつく
- 将来の貯蓄残高がどのように変化するか一目瞭然でわかる
- 将来のライフイベントとお金の出入りを確認できる

長期にわたって、家計をシミュレーションすることができます。
また、このシミュレーションをもとにライフプランを見直すこともできます。
これからは60歳以降も働く時代です
以前は「60歳で定年→年金で暮らす」というのが当たり前でしたが、今は違います。
65歳、70歳と働き続ける人が増えており、私たちのライフスタイルも大きく変わってきました。
ですから、老後の家計を考えるときには、年金だけでなく、60歳以降の収入もきちんと含めて考える必要があります。

キャッシュフロー(お金の流れ)だけでなく、
どんな働き方をするのかも、
セットで考える時代になりました。
『キャリア&マネープラン表』をご提供しています
「将来のキャッシュフローを把握したいけど、
ファイナンシャル・プランナーに頼むのはハードルが高い・・」
もし、そんなふうにお感じであれば、
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この表は、FPとしての知見と、私自身が50代の友人の相談に乗った経験から生まれたものです。
自分の将来の働き方、収入・支出などを入力するだけで、将来のお金の流れ=キャッシュフローと貯蓄残高が自動計算されるものです。
会社員の方が副業や起業を目指すことを視野に入れて、入力項目を揃えています。
「定年後はどんな働き方をしたい?」
「退職金や年金額を考えると、今からいくら準備すれば安心?」
そんな疑問が、スッと数字で見えてくるはずです。
まずは、将来の働き方とキャッシュフローをチェックしてみませんか?

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老後資金の「正解」は、人それぞれ違います
「老後に2000万円足りない」と言われても、
必要な金額は、ライフスタイルや家族構成、収入のあり方によって大きく変わります。
だからこそ、「誰かの平均」ではなく、「私の場合」を知ることが安心への第一歩です。
もし今、不安のまま過ごしているなら、
ぜひこのタイミングで未来のキャッシュフローをチェックしてみてくださいね。