人生100年時代の新基礎力

夫婦でお金の価値観が違うと感じた時にどうするか?

結婚をすると避けて通れないのが「お金の話」です。
独身時代は自分の収入を好きなように使えましたが、夫婦になるとお互いのお金の使い方が見えてきます。

特に「相手が何にお金を使うか」で夫婦仲が険悪にあることもありがちですね。

夫婦間でお金の価値観が違うときに起きるストレスの原因を探り、どのように解消すればよいかを考えていきましょう。

どうして夫婦でお金の価値観が真逆になるのか?

お金の使い方に言及する前に、そもそも結婚相手にどうして今のパートナーを選んだのか理由を思い起こしてみましょう。

一生のパートナーとして相手に魅力を感じる理由は大きく2つあるように思います。

ひとつは、自分と価値観が似ていることで惹かれ合う夫婦。
もうひとつは、自分と価値観が異なるところに惹かれる合う夫婦。

価値観にはお金の使い方も反映されていることが多いです。

節約家のご主人に浪費家の奥様(またはその反対)という組み合わせが多いのも、自分にはない細やかさやおおらかさを相手に求めたからかもしれませんね。

お金の価値観が違うことでストレスを感じ始めるのは、パートナーのどちらかが貯蓄の目標を持ち始めた頃ではないでしょうか?

子どもが生まれたので教育資金を貯めたい。
老後資金が気になり始めた。
まとまった独立資金を準備したい。

貯蓄の必要性を感じており目標を立てたけれど、パートナーと共有できていないときに「価値観が違う」と短絡的に考えてしまうことがあります。

Haniko
Haniko

あなたが立てた貯蓄の目標は、ちゃんと話せばパートナーも納得される内容であることが多いでしょう。
まずは「目標の共有」ができるように話をしてみましょう。

子どもにかける教育費用と進路について意見が違う場合

お子さまが生まれたことをきっかけに、家計のやりくりや教育資金の準備を考えるご夫婦は多いです。

特に、教育準備資金はお子さまの進路から考えるのが一般的です。

しかし、ご夫婦でお子様の進路に食い違いが出てくることも少なからずあります。

「子どもの教育資金は高校卒業まで考えておけば十分だ」
VS. 「大学進学を希望したら学費の援助はしてあげたい


「公立の学校で学べばよい」
VS. 「環境の良い私立学校へ進学させたい」

Haniko
Haniko

お子さまの教育環境や教育資金についての意見の違いから、夫婦喧嘩が始まることもあります。
この溝をどう埋めましょうか?

ご夫婦がそれぞれ歩んできた進路は異なる場合があります。
自分が経験した進学進路が、当たり前と捉えている人が多いです。

また、夫婦とも大学進学をしていたとしても、親御さんからの援助の受け方が違っていたこともあるでしょう。

自分が親にしてもらったことを(してもらえなかったことを)、そのまま子どもに当てはめようとするために、意見の相違が生まれてしまいます。


お子さまが生まれるまで、お互いの教育環境とそこにかかったお金について、じっくり話す機会は少なかったかもしれません。
パートナーの意見を否定するのではなく、そのような意見を持つようになった生い立ちや家庭の背景を理解してみましょう。

Haniko
Haniko

ご夫婦どちらかの意見に偏るのではなく、お互いの理解の上に新しいルールを決めるのも良いでしょう。
お子さまのお稽古事や進学費用については、都度話し合うことを約束するということでもストレスが軽減されると思います。

お金の価値観は親から引き継いでいることを理解する

お金に対する価値観や考え方はいつ頃から身についたのでしょうか?

みなさんがまだ幼いころに親御さんがお金の話をしているのを聞いて、幼心にお金というものを理解したはずです。

例えば、お年玉をもらったときにこのように言われた経験はないですか。
「お年玉は貯金をしておくのよ」
このように言われると、お金は使わずに貯めておくものだと心の芯に残るでしょう。

お金の話で親がしょっちゅうけんかをしていると、お金に対して負の感情が付きまとうかもしれません。


おとなになって気の合うパートナーと結婚しても、お互いのお金についての価値観はそれぞれの親の影響を受けています。

家計について、夫婦の財布について、教育費について、お金のことが話題に出たときには、お互いの親がお金についてどんな話をしていた記憶があるかなどを話してみるのもいいかもしれませんよ。

Haniko
Haniko

お金の話ができる関係性を築いていくことで、もっと夫婦が仲良くなれると思います。
また、お金について話し合う機会が多い家庭は貯蓄もしっかりできています。

まとめ

 お互いの個性に惹かれた夫婦こそ、お金の価値観が真逆になることがあります。
また、一方が浪費家になると一方が倹約家になるという現象もよくあります。
お金の流れから言うとバランスが取れるようになっているものです。

 人は自分が歩んできた教育環境が当たり前だと考えるものです。
パートナーの教育進路について理解をして、おふたりのお子さまの進路には新しいルールを設けるようにしても良いと思います。

 お金の価値観は親の影響が大きいです。
お金の価値観が違うことでパートナーを責めても解決にならないことがあります。
お互いが育ってきた環境を理解してから、家計や貯蓄について話し合うことで目標の共有やお金のルールをスムーズに決めることができるかと思います。

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