「老後のお金、ちょっと不安…」
「今さらだけど、もっとお金の勉強をしておけばよかったかも」
そんな気持ちを抱えながら日々を過ごしている方へ。
実は今からでも遅くありません。
数千年前の知恵が、現代にも通じるお金のルールとして、私たちを励ましてくれます。
数千年前からあった、お金の悩み
『バビロンの大富豪──繁栄と富と幸福はいかにして築かれるのか』(ジョージ・S・クレイソン著)は、1920年代に出版されたロングセラー。
古代バビロニアの物語を通じて、「豊かさを築くための普遍的な法則」が語られています。
驚くのは、今の私たちにもそのまま当てはまる教えがたくさんあること。
有名な自己啓発書『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)などにも引用されている、まさに「お金の教科書」とも言える一冊です。
変わらないお金の法則「富をもたらす7つの知恵」
この本に出てくる「富を築くための7つの知恵」は、どれもシンプルで実行しやすいものばかり。
- 収入の1割を貯金せよ
- 欲望と必要経費を混同するな
- 貯めたお金は働かせよ
- 資産を守る術を学べ
- 自分の住まいを持て
- 老後の備えを今から始めよ
- 自らの力を磨き、誇りを持って生きよ
聞き慣れた内容もあるかもしれません。

「古代バビロンでもそうだった」と思うと、不思議な説得力がありますよね。
50代からでも遅くない!今からできること
たとえば「収入の1割を貯金する」
若いころなら難しかったかもしれませんが、今なら無理なく始められる方も多いのではないでしょうか?
また、「お金を働かせる」とは、貯めたお金を投資に回すこと。
大きなリスクを取る必要はなく、まずは少額の積立投資やiDeCo、NISAといった制度を活用するのも一つです。

もう一つ大切なのは、「最大の投資先は自分自身」という考え方。

学び直しや健康への投資、仕事のスキルアップ、あるいは副業や起業も視野に入れてみるのもよいかもしれません。
「借金を返す=信頼を積み上げる」という視点
作中では、借金を抱えた青年が、返済のために工夫し、働き、やがて「自由を手に入れる」という場面があります。
借金=悪ではなく、きちんと返済していくことで信頼が積み重なるというメッセージも含まれています。
これは現代の私たちにも当てはまりますね。
事業のための融資なども、返済実績が信頼となって、次のチャンスへとつながっていくのです。
親だからこそ、今こそ伝えたい“お金の基本”
お金の不安は、誰にとっても心に重くのしかかるものです。
でも、数千年前から変わらない知恵に触れることで、
「自分にもできるかもしれない」と、前向きな気持ちになれるはずです。
まずは収入の1割を貯めることから。
一歩踏み出して、「自分の人生を整えるお金の習慣」を始めてみませんか?
そしてもし、あなたにお子さんや若い世代の家族がいるなら、
この本をぜひ「読んでみない?」と勧めてみてください。
お金の話は、なかなか面と向かって伝えづらいもの。
でも、こうした名著を通してなら、自然に大切な価値観を伝えることができます。

親子で共有できる一冊として、きっと心に残る読書になるはずです。
『バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』
ジョージ・S・クレイソン著
マンガ版はこちらです。