家計の改善のために家計簿をつけようと考える人は多いですね。
しかしいざ、家計簿に取り組もうとしたときに、項目や費目をどうしようかと考えてしまうことはありませんか?
支出の内訳だけ知りたい場合は、気になる費目を取り出して記録していくだけでも良いかと思います。
ここでは、「支出だけに注目するのではなく家計を改善して貯蓄を増やしたい」と思う方に家計簿のコツをお伝えしたいと思います。
お金の流れを把握するために大項目を意識しましょう。
細かな費目は支出目的に合わせて最後に設定します。
この後、詳しく解説しますね。
目次
家計簿の大項目は貯蓄・返済・支出の3本柱
収入としてあなたのもとに入ってきたお金はどんな場所に流れているのでしょうか。
一般的な家庭の場合なら「貯蓄」「返済」「支出」の3つのルートにお金が流れているのではないかと思います。
「返済」と「支出」へ流れるお金が「貯蓄」に多く流れるルートがしっかりできれば、家計改善になりますね。
この流れの変化を意識して家計簿をつけることができると目標も達成しやすくなると思います。
家計簿をつけることの目的が貯蓄金額を増やしたいということなら「貯蓄」項目を最優先に考えてみましょう。
貯蓄ができないなと悩んでいらっしゃる方は、「食費など生活費を節約してあまったお金を貯金に回す」という順番になっているかもしれませんね。
貯蓄の目標額はありますか?
これまでの貯蓄額を振り返って、この項目に最初に金額を書いてみましょう。
一般的な貯蓄項目の内訳(小項目)を並べてみます。
・銀行口座
・社内預金
・NISA・iDeCoなどの定期積み立て
・貯蓄性保険(年金保険・終身保険・学資保険)
住宅ローンや車のローンを組んでいる方、学生時代に奨学金を借りて返済中である方などは、毎月定額の返済があると思います。
この返済が完済すれば、ここへ流れていたお金を「貯蓄」へと向けることができますね。
住宅ローンは長期返済で動かしがたいと思う方が多いと思いますが、時期を見ながら金融機関へ相談をすることをお勧めします。
自分が借りている金利が相対的に高くなっている場合に借り換えの相談をするなどです。金融機関から思わぬ提案を受ける可能性もあります。
「貯蓄」と「返済」のバランスは2つの考え方があります。
「貯蓄が増えたら繰り上げ返済して借入金をどんどん減らす」
「借入利息が安いので返済期間いっぱいでお金を返し、貯蓄は別に増やす」
このバランスの取り方は状況を見ながら選択すると良いと思います。
・住宅ローン
・車などの短期ローン
・奨学金の返済
支出の項目が家計簿をつけるときに一番悩ましいところではないでしょうか。
食費、被服費、医療費・・・。
「どこまで詳細に設定すればいいのかな?」
まずは「目的に分けた中項目」を立ててから、費目を設定してみましょう。
【1.自己投資】
・書籍購入や勉強などの費用
【2.生活費用(月年単位)】
・家賃の支払い
・光熱費
・通信費
・保険料(掛け捨て分)
・車費
【3.生活費用(デイリー)】
・食費
・消耗品・日用品
・医療費
・被服・美容
・ペット
【4.子ども費】
・学費・塾代
・お小遣い
【5.娯楽費】
・趣味・習い事
・旅行・レジャー費
【6.臨時費用】
・車の車検費用
・冠婚葬祭費
・帰省費用
*内訳となる費目はみなさんの生活スタイルに合わせて検討してくださいね。
支出項目の一番が「自己投資」になっているのに気がつきましたか?
今後の収入を増やすことは家計の改善に大きな効果をもたらします。
節約だけではなく、収入アップの可能性のある自己投資にも先行投資しましょう!
まとめ
家計簿をつけ始めた初めの1か月は現状把握期間と捉えましょう。
思う通りの貯蓄や節約がはじめからできることはまずありません。
まずは、結果を求めるより改善点を見つけることに注力するつもりで取り組んでみましょう。
家計改善もPDCAサイクルで回してみましょう!
・Plan =計画する
・Do =実行する
・Check =評価・分析する
・Action =改善する
お金の流れを記録したら「分析して改善案を考える」ことも忘れないでね!
家計簿をつける前に、こころの準備をしておくこともお勧めしています。
家計簿をつけ始めてはみたけど、なんとなく終わってしまうと残念ですから。
こちらの記事も参考にして下さい。
ライフプランに合わせた貯蓄の目標を持つこともモチベーションアップにつながりますよ。