まなびさんご夫婦に待望のお子様が誕生しました。
ご夫婦はこれまでに貯蓄についてはしっかり計画を立ててきましたが、お子様の誕生を機に生命保険が気になりはじめました。
目次
生命保険がわかりにくい2つの理由
赤ちゃんが産まれたら
「もし私たちどちらかに万が一があったら経済的にどうしよう?」
と心配になりました。
生命保険で万一の備えをしておきたいと思ったんです。
でも生命保険はまったくわからなくて相談に来ました。
まなびさん、お子様のお誕生おめでとうございます!
多くの方はお子様の誕生のタイミングで生命保険を考え始められますね。
まなびさんが、今日知りたいことは何ですか?
生命保険の種類はたくさんあるみたいで、どれがいいのかわからないんです。
それから、保険の説明で使われる用語も難しくて理解しにくいです・・。
「生命保険は難しい」という印象になるのは2つの原因があると思います。
ひとつは、保険の専門用語が出てきてもそれが何なのかわからないということが多いからですね。
もうひとつは、生命保険は保障を組み合わせて販売されることが多いため「いろんなものが混ざっているわかりにくさ」でしょう。
まなびさんは先ほど「生命保険はたくさんあってわからない」とおっしゃいましたが、
生命保険の基本の種類はたったの3つなんですよ。
今日は、保険の用語もわかりやすく解説しながら生命保険の3種類をそれぞれ説明しますので理解してみてくださいね。
理解ができたら、まなびさんは自分に合った生命保険が選べるようになりますよ。
生命保険の基本のしくみは3種類
保険種類の説明の前に、生命保険の「基本」って何?
というお話からさせて下さい。
まず、生命保険を1本の木に例えます。
木には「幹」と「枝葉」があります。
木の幹は枝葉を取り払っても成り立ちます。
しかし、木の幹が無くなると枝葉も生きていけませんね。
生命保険の場合、木の幹の部分が主契約で、枝葉の部分が特約(オプション)だと思ってください。
特約がなくても生命保険は成り立ちますが、主契約が無くなると成り立たなくなるのです。
生命保険の「基本」とは、保険契約になくてはならない主契約のことなのです。
生命保険はこの「主契約」が基本です。
そしてこの「主契約」が3種類あるのです。
複雑そうに見える生命保険も、基本は3つというのはこういうことなのね!
主契約の種類はこの3つです。
✔ 定期保険
✔ 養老保険
✔ 終身保険
それでは、生命保険の幹となる3つの主契約を見ていきましょう!
テイキホケン・・。もう、難しい言葉が出てきたわ。
「定期保険」とは、「定めた期間だけ保障する保険」です。
乗り物の定期券を想像してみてね。
1ヵ月などの有効期間のうちは乗り物に乗れますが、有効期間が過ぎたら乗り物には乗れないし払い戻しもありませんね。
定期保険と定期券はしくみが似ています。
なるほど~!
じゃあ、定期保険に入るときには「終わり」を決めるんですね。
その通りです!
定期保険のイメージ図がこちらです。
私たちは今から60歳までを保険期間にしようかしら。
**定期保険のポイントを整理しましょう。
✔ 保険料の支払いが始まってから保険期間が終わるまで、常に大きな死亡保障を得ることができます。
✔ 保険期間が満了したら契約は終了します。保険料の支払いも保障もここで終わりです。満了時に払い戻されるお金(満期金など)はありません。
✔ もし途中でこの保険を解約しても僅かな解約返戻金(払い戻し)があるか、全く解約返戻金がない場合もあります。
「掛け捨て保険」という言い方を聞いたことがありますか?
「保険料を払っていても何もなければお金は戻らない」という意味で、よく使われている言葉ですね。
定期保険も保険期間中に万一時がなければ、掛け捨てになる保険と言えます。
おじいちゃんやおばあちゃんのための保険のことかな?
「養老保険」とは、「自分たちの老後を養うための保険」です。
養老保険に保険料を払うと、それを保険会社は満期日(保険期間の終了時)まで運用をしてくれます。
保険が満期になったらまとまった満期金を老後資金にできるのです。
先ほどの定期保険は「掛け捨て保険」でしたが、こちらは貯蓄性のある生命保険と言えます。
貯蓄ができて死亡保障もある生命保険があるのね。
**養老保険のポイントを整理しましょう。
✔ 保険期間が終了したときに満期金を受け取るタイプです。また、保険期間を通じて満期金と同額の死亡保障があります。
保険の満了時に生存している場合は自分で満期金を受け取れます。
もし保険期間中に、万一があったら死亡保険金を家族が受け取ります。
生存時にも死亡時にも対応しているため「生死混合保険」とも呼ばれます。
✔ 保険期間が満了したら満期金を受け取り契約は終了します。
✔ もし途中でこの保険を解約しても、いままで支払った保険料より少ない額ではありますが、解約返戻金を受け取れます。
確かに、貯蓄機能と死亡保障が両方あるのは魅力的だね。
だけど毎月支払う保険料(掛け金)が同じとすると、定期保険に比べて養老保険は死亡保障がずいぶんと小さくなるんだね。
これじゃあ、万一の時に家族を守る保険としては不安かな~。
そうですね。
それほど大きな死亡保障が必要ないのなら、養老保険も合理的ですね。
まなびさんのように、万一時に家族に大きな死亡保障を必要とするなら、毎月の支払い保険料からすると定期保険の方が良いかもしれません。
養老保険は、過去には高い予定利率(≒利回り)での運用が約束されている金融商品として人気がありました。
しかし、今から新規加入するとなると予定利率が低いため、昔ほど人気のある保険商品ではなくなっています。
「終身」て言うのは、ずっと続くということかしら?
そのとおりです!
生命保険の中には、一生涯続く保険があります。
それを「終身保険」と言います。
人の寿命はそれぞれですがいつかは必ず死が訪れますね。
その時まで、ずっと保険も続くのです。
長生きしても保険が切れないのは安心ね!
**終身保険のポイントを整理しましょう。
✔ 亡くなるまで一生涯保険は継続します。
✔ 保険料は終身払いで長々と支払っても良いですし、働いている期間に払い終える短払いも選択できます。
✔ 死亡保障の必要性が無くなれば解約することもできます。
もし途中でこの保険を解約しても、いままで支払った保険料より少ない額ではありますが、解約返戻金を受け取れます。
生命保険の保障がずっと続くのに、掛け捨て保険ではないのね!
年を取ったときには、死亡保険として家族のために残すのか、解約して自分でお金を使うのかを選ぶこともできます。
さて、ここまで「定期保険」「養老保険」「終身保険」のカタチとポイントをお伝えしました。
次に、まなびさんご夫婦からの質問に答えます。
よくある質問に答えます
子供が産まれたばかりの僕たちには、ある程度大きな生命保険が必要だと思うので「定期保険」を検討したいと思いました。
でも、保障が一生続いて解約金も貯まっていく終身保険もいいな~と思いました。
どうしたらいいですか?
まなびさん、それなら定期保険と終身保険の両方を検討してもいいんですよ!
3つのうちひとつしか選んではいけないということではないです。
3つの生命保険はそれぞれ特徴があるので、支払う保険料と必要な生命保険の額をバランスを考えて、うまく組み合わせて保険に加入するのがベストですよ。
職場の先輩から「定期付き終身保険」を勧められました。
どんな保険なのですか?
「定期保険が特約で付帯している終身保険」のことです。
「定期付き終身保険」のセットで加入していると、終身保険=主契約、特約(オプション)=定期保険という構造なので、終身保険を解約すると定期保険も解約となります。
一方、定期保険と終身保険を単独で加入していると、それぞれについて将来取捨選択(要不要)が自由にできます。
将来に渡り、「定期付き終身保険」のセットで持つなら問題ないのですが、途中で見直ししたいときに制限がある可能性があります。
「収入保障保険」があると聞きました。
これは3つの種類のうちどれにあたるのですか?
「収入保障保険」は定期保険の仲間です。
万一時の場合、定期保険は保険金全額が一度に受取人に支払われるのが基本です。
収入保障保険は、保険金を毎月小分けにして保険期間満了まで受け取ります。
「亡くなった方があたかも毎月お給料を入れてくれている」ような受け取り方をするのですね。
保険会社にもメリットがあります。
一度に大きなお金を出すよりも、小分けに出す方が残金を運用できるのです。
そのため、通常の定期保険よりも収入保障保険の方が保険料も割安になっており、定期保険の主流になっています。
まとめ
これまでお伝えしてきた基本となる3つの生命保険の特徴をまとめました。
一覧表になっていますので、それぞれの生命保険のポイントの比較に役立ててください。
アクションプラン
ここまで、万が一の保障の核となる生命保険について、その種類をお伝えしました。
それぞれの生命保険の特徴を理解したら、
「自分にとってはどのタイプの生命保険がいいかな~?」
と考えてみてくださいね。
私たちに必要な生命保険のタイプがわかりました!
次は何をすればいいですか?
まなびさんのおふたりが、生命保険にどのくらいのボリュームで加入すればいいのかを確かめるといいですね!
したのリンクから、ご自身の生命保険の必要額を出すことができます。
ぜひ、おふたりで取り組んでくださいね!
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