ある会社のウェブ会議にて。
「今日は新しい企画のアイデアをチームで話し合いましょう!」
始まりこそ活発に意見が出たものの・・・
時間が経つにつれ、なぜかみんな無口になり始めました。
そして、盛り上がりが無い中タイムアップとなり、良いアイデアは生まれずに会議は終了・・・。
会社で会議をしていた時にはみんな自分の意見を出し合っていたのに、テレワークになってからこんな感じが続くようになってしまいました・・・。
どうしたらウェブ会議で活発な話し合いができるのでしょう?
テレワーク時代のコミュニケーションの悩みについて、NHKの「ガッテン」という番組で、その原因と解決策が放映されていました(2020.11.12)。
私も手のひらに拳を下ろして『ガッテン!』となりましたので内容をシェアしたいと思います。
(*´ω`)
目次
ウェブ会議が盛り上がらない原因
ウェブ会議ではPCのカメラの位置と人の顔が見える画面がずれているため、目線が合わずアイコンタクトを感じるのは難しいですね。
人は目が合ってこそ相手の話にのめり込めるというのは日常生活でも感じるところです。
実は、アイコンタクトがなくなると相手の発言にうなずかなくなります。
これはテレビの中で実験をしていました。
複数人が対面で話をしていると、発言者と目線があった人は無意識にうなずいています。
一方、ウェブ会議だと目線が合う機会が少なくなり、他人の発言にうなずく回数が全体で激減します。
発言者は自分の発言に誰かのうなずきがないと、話しにくさを感じるだけではなく思考までもがトーンダウンしてしまうようです。
また、私たちは話をしているときは手の動きなどのジェスチャーが自然に加わります。
ウェブ会議では肩から下は画面に映りにくいので、普段なら身振り手振りを付けて話す人までジェスチャーをやめてしまいます。
✔ 話している相手は目を合わせてくれない
✔ 話していてもうなずいてもらえない
✔ 言葉を補完するジェスチャーも封印
こんな3重苦の中では、だんだん発言する人が少なくなってくるのも理解できますね。
「積極的に発言するように!」と号令をかけても、思考もアイデアも硬直してしまいそうです。
では、打開策は何でしょうか?
「うなずき」と「ジェスチャー」
ウェブ会議では、誰かひとりでも意識的にうなずくことで場が盛り上がるということです。
例えば、学校のウェブ講義などでは受講生はほぼノーリアクションで講師の話を聞くことが多いのではないかと思います。
ツボを押さえた講師は、受講生のひとりに「うなずき担当」を頼みます。
「うなずき担当」者は講義の間中、講師の話に対して心からうなずき、話を聞くのです。
「うなずき担当」がしっかりうなずいているのは他の受講者の目にも入るようにしておきます。
このようにすると他の受講者もつられてうなずいたり、臨場感を感じて「講義にのめり込めた」という感想を持つ人が多かったようです。
普段の会話でなにげなく行っているジェスチャーも大切とのことです。
私たちが身振り手振りを加えて話をするのは、頭の中にある言葉を探したり流暢に話す手助けになっているからです。
アイデアを出し合うようなウェブ会議では、参加者も意識して手振りが皆に見えるようにしてみるのもいいかもしれません。
会議の終わりに、笑顔で「バイバイ」と顔の横で手を振る方がいらっしゃいます。
なんだかホッとする感じがありせんか?
ウェブ会議の開始時に、みんなで「こんにちは!」と手を振り合ってみるのはどうでしょうか?
コミュニケーションがとりやすい空気感が期待できそうです。
テレワークだからこそ、意識して「場を温める」という工夫も必要そうです。
まとめ
ウェブ会議では、みんなで意識的に「場を温める」ことが大切です。
✔ 目線が合わなくても、他人の発言に「うなずき」を忘れない。
✔ 自分のジェスチャーも意識的に行う。
テレワークではチームの生産性を保つ工夫を皆で共有しておきたいですね。