社会人2年目のけん君はお金の運用について勉強しました。
お金の運用には、長い時間をかけて時間をかけてコツコツ積立をすることがポイントでした。
今日は、リスクを抑える運用法と言われている「ドルコスト平均法」について学びます。
お金の運用のポイントについては、下の関連記事をご覧くださいね。
目次
ドルコスト平均法とは「リスクの少ないお買い物方法」
ドルコスト・・平均法・・
あの~、僕、英語と数学が苦手なんですけど・・・
大丈夫よ、けん君!
ここでは算数しか使わないから。
ドルコスト平均法はね、簡単に言うと
「上手なお買い物方法」のことなのよ。
「上手なお買い物」って、どういうこと?
僕は、買い物するときはネットで価格を調べて一番安いところで買うようにしているよ!
同じものを買うなら、できるだけ安く買うことが上手なお買い物方法だと思うけど。
そのとおりね。
でもね、お金の運用では普段の買い物とは違うやり方で金融商品を買った方が上手くいくのよ。
少し復習になります。
金融商品に投資するときのポイントのひとつに「時間分散」がありました。
毎日価格が変わる金融商品は、
・定期的に(時間分散させながら)
・長期間にわたり
購入することがポイントでした。
ドルコスト平均法とは、定期購入法とも呼ばれています。
定期的に金融商品を購入することが、どうして上手なお買い物になるのでしょうか?
身近なお買い物例でイメージしてみましょう。
バーゲン日ばかりは狙えない?
ここでは、冬に備えてクルミの備蓄を始めたリスさんに登場してもらいます。
リスさんは八百屋にクルミを買いに行きますが、クルミは毎日値段が変わります。
「あ~、クルミのバーゲンセールの日がわかればいいのにな。
そうしたら、その日にいっぺんに買ってしまえば一番安く買えるのに・・」
リスさんの考えはその通りですね。
しかし、今日が最安値の日かも!と思っていっぺんにクルミを買ってしまって、次の日もっと安くなってたら、がっがりしてしまうかもね。
クルミを安く買う方法を知ってる?
それなら「1,000円分のクルミを買う」と決めて毎日買い物をしてみて!
クルミの値段が高いときは少ししか買えなかったけれど、安いときにはたくさん買えたわ!
毎日同じ金額を出してクルミを買うことで、クルミの値段を平均化することができるね。
得した、損したという感覚が少なくなるかもしれないわね。
じゃあ、けん君。この4日間を通すと、リスさんは1クルミいくらで買ったことになるか計算できる?
え~と、
リスさんは4日で4,000円支払ったね。
クルミは4日間で24個手に入れたよ。
4,000円÷24=167円
1クルミ、だいたい167円ということだね。
リスさんは、ドルコスト平均法(定期購入法)でクルミを購入することで、クルミの値段が安いときにはより多くを、高いときにはより少なく買ったことになります。
このような購入の方法が、結果的に1クルミの値段を下げやすくする効果があるのです。
まとめ
リスさんの例では、4日間連続でクルミを定額分購入しました。
実際の場面に置き換えてポイントを押さえましょう。
リスさんのクルミは、
株式・投資信託・外貨などの金融商品です。
購入のポイントは、
長期間かけて、定額での購入を継続することです。
ドルコスト平均法の目的は、お金の運用リスクを減らすこと、平均取得単価を抑えることです。
バーゲンのような当たりを狙えませんが、金融商品を高値で買ってしまって塩漬けにすることはなくなるでしょう。
アクションプラン
長期積立運用では、リスさんのように毎日手をかけることはで面倒ですね。
✔ 指定した金融商品を自動的に購入する仕組みを作ってしまいましょう。
投資信託を定期購入する方法がお勧めです。
また今から試しにスタートするなら、税金面の優遇から「つみたてNISA」を始めるのが良いかと思います。
(iDeCoという選択もありますが、こちらは60歳まで基本的に引き出しができないことや、会社員の方には条件があります)
✔ 購入のタイミングを選びましょう。
積立タイプの投資信託では、購入のタイミングを選べることが多いです。
例えば、
① 1年に1度、購入する
② 毎月1度、購入する
③ 毎日購入する
この3つのうちどれが一番「時間分散」投資になると思いますか?
③の毎日購入が一番時間分散の効果が出ます。
時間分散という視点では、購入のタイミングが細かいほどその効果が出るということになるからです。
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