会社員を辞めて独立起業する方が、年々増えていると感じます。
「フリーランスで独立起業する」という選択はチャレンジングで素敵だと思います。
フリーランスで働くメリットは、自分の専門分野に特化して時間を有効に使い、専門スキルに対しての高額な報酬を期待できるところだと思います。
しかし、実際には業務提携を始めた企業から専門スキル外の雑多な業務も依頼され、それを引き受けているうちに当初の目的が薄らぐような思いをしている方も多いようです。
「フリーランスになってはみたたけれど、こんなはずではなかった!」
このような悩みを無くすにはどうすればいいでしょうか?
目次
企業にとってフリーランスと提携するメリット
専門分野の経験やスキルを求める企業は多く存在するでしょう。
そして企業は、正社員ではない専門スキルを持った人材を重宝します。
その理由は、正社員雇用をしないメリットが企業にはあるからです。
社会保険料などの企業分負担をしなくてよいため人件費が節約できますし、その人のスキルや専門性を必要なときだけ利用することができるからです。
もう少し企業側の気持ちになってみましょう。
確かに専門分野のスキルも求めてはいるのですが、潜在的に求めている人材は「正社員のように依頼した業務を忠実にこなしてくれる人」かもしれません。
特に日本ではフリーランスで働く方がまだ少なくいためか、企業の側も契約内容よりも人間関係重視で目の前の仕事を振る姿勢が散見されます。
では、フリーランスとして企業と業務提携するときに何を気を付ければよいでしょうか?
フリーランスは自分のコンテンツを準備する
自分自身の専門性やスキルを武器にフリーランスになるのですが、その武器はコンテンツ化されていますか?
「WEBサイト作成とマーケティングができます」
「人事総務の事務データの管理ができます」
「できること」に比重を置いた業務提携では、どうしても企業の下請けになりがちです。
将来、雑用係として重宝されるスタートになっているのかもしれません。
自分のスキルをコンテンツ化して相手に伝える準備をすると良いと思います!
コンテンツ化とは?
✔ 自分自身とスキルを絡めたアピール
✔ どのような手順を踏み効果を上げるのか
✔ どのような期待をもってもらえるのか
✔ 結果の具体例
などを明示した、一冊のパンフレットを作成してみるイメージです。
世の中で販売されている高額商品には、その商品を説明するパンフレットが存在しているものです。
フリーランスとして自分のスキルの商品化と称して、まずはコンテンツを練って作成してみるのはいかがでしょうか。
コンテンツを作りながら、自分の強みを再確認できたり、企業のどのような期待にどうやって応えることができそうかなどが可視化されてくるかもしれません。
このように、まとまめられたコンテンツが提示できると、企業とフリーランスの間で業務の齟齬が減少するのではないかと思います。
相手の大きな目標を細分化したゴールを決める
フリーランスと企業の間で、始めに共有していたはずの業務内容が迷走し始める場合があります。
その原因には「本当のゴールを設定していない」ことがあるような気がします。
「売り上げを上げること」
「経費を減らすこと」
双方合意のゴールがこのような大きな表現になってしまうと、際限なくやることは膨らみます。
企業の大きな目標に到達するまでの道のりは、細分化したゴールを達成することの積み重ねだと思います。
業務提携という関わり方だと、まずは細分化されたゴールに向けて着実にスキルを提供することが求められるのではないでしょうか。
業務提携では、企業の大きな目標を共有したうえで、チャンクダウン(細分化して具体化)したゴールも共有するようにしまてみましょう。
提供するスキルを具体化・明確化することで、お互いに迷走しない効率的な仕事ができると思います。